ダイエットというのはなかなか成功しないことも多いです。ではなぜ「痩せよう」と努力をしているのに、なかなか成果が出ないのでしょうか?
その考えられる理由について、今回は話していきます。
3日坊主で「続かない」
この「何をやっても続かない」という人は、90%以上の確率で最初に飛ばしすぎる人に多いです。
人は何か新しいことを始めると、1週間以内に挫折する確率は42%だそうです。10人に4人以上は「何をやっても1週間は続かない」タイプに入っているということが言えます。
逆の言い方をすると、3日坊主で自己嫌悪に陥る必要はなく、いたって普通のことであるという認識も必要です。
最初に書いた通り、続かない人の共通点は「最初から頑張りすぎてしまう」ことです。今日からトレーニングしようと決めたら、いきなり2時間も3時間もジムにいたり、ジョギングで10kmも走ってしまったり、1日1食にしてみたり。
極端な人の場合、いくつも同時並行して初めてしまうということもあります。仕事帰り、疲れていてもスポーツジムで汗を流し、空腹で家に帰っても食事を抜き、翌日朝起きたら口に合わない野菜スムージーを飲む・・・。
頑張ることはいいことですが、このタイプの場合、どうしても外せない打ち合わせが毎週の事務の時間と重なってしまった、雨でジョギングができない、1日1食ルールにしていたはずなのに、飲み会とか接待で守れなくなる。ということが起きた途端、「もうダメだ!」と思って、これまでの頑張りをいきなり終了させてしまうのです。
僕も昔デブだった頃はそういう人間でした。「ダイエットする」と決めたらとにかく「ジョギングを毎日やる」というノルマを自分に課し、結局は続かない。そして僕のお客さんの中でも、コンサル初日に「いつも3日坊主なんです」という方が少なからずいらっしゃいます。
そんな方たちに僕が言っていることは、
「最初はいきなり飛ばさず、徐々にやって行く」
ということです。
少しずつ小さいところからステップを踏んでいき、成功体験を積み重ねて自信へとつなげていくのがいいでしょう。
例えば、全く泳げない人の場合、いきなり最初から「25mをクロールで泳げ」と言われても無理な話でしょう。その場合はまず、水に顔をつけることから始めます。それがクリアできたら、潜ったしりてみずになれることをし、その次に初めて泳ぐ練習を始めます。
最初は25mも泳げなかった人でも、こうやって少しずつ前に進んでいくことで25mを泳ぎきることが夢ではなくなってくるのです。
この方法をとることでほぼ100%の方が、一般的に10人に6人くらいしか乗り切れない1週間の継続を難なくクリアしていくのです。
1週間が過ぎて、2週間、3週間・・・
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月・・・
と過ぎていくともうそれはあなたの身体に痩せる習慣が身についたことになります。気づけば成功しているということです。
太っているのは体質のせい!?だけではない。
何度もダイエットに挑戦して、失敗する人がいます。そういうタイプの人は必ず、
「こんなに頑張っているのに痩せないんだから、体質のせいだ!」
「これは遺伝のせいだ。」
と考えがちです。ご両親が太っていたらその考えはより強いものとなってしまうでしょう。兄弟が痩せていてもです。
実は僕もそうでしたダイエットには何度も挑戦して、何度も失敗してきました。そして父親が太っていることを理由に「僕は痩せないんだな・・・」と思って何度も諦めてきたのです。
はっきり言いますと、太っているのは「体質のせい」は一部その通りです。痩せにくいのも「体質のせい」これも一部その通りです。
現在、肥満に関する遺伝子は50種類程度あると言われています。これら遺伝子の中で一つでもある人と、一つも持っていない人では基礎代謝が約10%違います。特に肥満に影響を与えるとされている3つの遺伝子、β2遺伝子,β3遺伝子,UCPはそれぞれ日本人の3,4人に1人に所有していると言われていますので、日本人も太りやすい体質である。ということになります。
しかし「太りやすい」「痩せにくい」ということはありますが、決して「痩せない」ということではありません。なんせ、多くのダイエットに失敗してきて30歳までずっと太っていた方でも、実際に僕と一緒に実践して痩せましたし、さらに痩せる習慣を手に入れています。
なぜそんなことを言えるかというと、これらの遺伝子は活動を抑えることができるからです。イギリスのオンライン医学誌「プロスメディスン」の報告によると、肥満遺伝子は日常生活レベル以上の運動を行うと、その活動が40%ほど低下することがわかっています。
僕のお客様の例で最初の時、体脂肪率が35%超えでした。そして今は12%台です。40%という数値は少なく感じる方もいるかもしれませんが、それでも35%→12%にすることはできます。また僕のお客さんはこの方以外にも何人もこういった感じで、どんどん体脂肪を落として標準にしていっています。
ダイエット最初から運動を取り入れることは難しいかもしれません。しかし、食事で体重や体脂肪を落とすと、皆さんこぞって運動も入れたがります。これは、食事で成功したから運動でさらにいい体にしたいと言ういい意味での欲が出たためです。
つまり肥満遺伝子の影響があったとしても、それを働かせない工夫をすることにより100%見せられる体を作ることが可能です。
食事でダイエットが成功し始めたら運動をしよう
遺伝子以外の痩せない理由として、「運動経験がない」と言うものがあるでしょう。学生時代に運動をやっていた、もともと体を動かすのが好きだった人と、小さい頃から全く運動をしていなかった人。これは残念ながらスタート地点は違います。でもこれは最初の3週間〜1ヶ月程度の差です。
なぜその期間なのかと言うと、脳と筋肉をつなぐ神経回路が関係します。
これまで運動してきた人は、この神経回路が既に出来上がっているので、たとえ長い間運動から遠ざかっていても、一度繋がった神経回路には有効期限というものがありません。筋肉そのものが昔使っていた記憶を呼び起こす機能であるマッスルメモリーというものがあるので、以前トレーニングなどで発達させた筋肉はすぐに帰ってきます。
筋肉は50%以上の負荷をかけるトレーニングをしないと発達しません。つまり普段の生活ではそれ以上の筋肉を得ることはできないのですが、運動経験のある人は既に、筋肉への負荷の掛け方が記憶の中にあるので、運動を始めたらすぐに神経回路が昔の記憶を呼び戻し、50%まで体に負荷をかけることができます。
しかし、過去にしっかりとした運動経験がない人は、マッスルメモリーに筋肉の記憶がされていないため、自分の中で限界を超えていると思っていても、30%程度の負荷をかけることしかできていない。ということになるのです。このため、筋肉が発達するのに必要な50%の負荷を体にかけれるようにするためには、まず脳と筋肉をつなぎ合わせるためのトレーニングが必要になります。このつなぎ合わせの期間が3週間〜1ヶ月くらいなのです。
これが僕の言っている、スタート地点の違いです。同じメニューをこなしていても、そもそもスタートが違うため、すぐに効果が出せる人もいれば、なかなか効果が出にくい人もいるのです。
このようにまず運動経験がある人はその分の期間得をしています。しかし得をしているだけですので、運動経験がない人でも一定期間を過ぎれば、運動経験がある人と同じように効果が出せるようになるのです。
まとめ
今回はダイエットの向き合い方について説明していきました。
このブログを見ていただいている方は、30代の方が多いと思います。これからまだまだ人生は長いです。ダイエットをいきなりやってすぐに成果を出そうとせず、徐々にやって行き、痩せる習慣を身につけましょう。
そうすることであなたにスマートな人生が訪れます!
運動経験がある人ない人で、多少の差はあるかと思います。それでもその差は1ヶ月程度。これもあなたのこれからの人生に比べたら微々たるものです。食事で体重が落ち着いてきたら、運動をし「かっこいい体」をゲットしてください!
まだ慌てるような時間じゃない、今日も落ち着いて一本行きましょう。
ではまた。
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